表面利回りの罠

インターネットなどで投資用不動産の広告を目にすることがあります。このときの宣伝文句として「表面利回り」が用いられることがあります。しかし、注意しなくてなりません。まず、①この「表面利回り」は経費を度外しているので、これのみでは投資適格を判定できません。極端に言えば、表面利回りが10%でも経費率が9%であれば、実質利回りは1%ということになります。また、②通常この「表面利回り」は満室想定をしているため、実際の空室率も度外視しています。結局、実際の収益状況を見なければ、NOIも判定できませんで、ご注意ください。